投打で輝きを放つも、最後は悔しい幕切れで若き右腕が唇をかんだ。6月6日の
広島戦(マツダ広島)で先発マウンドに上がったのは
上沢直之投手。立ち上がりから自慢のキレのあるストレートと変化球を低めに集め、8回2失点(自責0)の好投。打っても2回にプロ初ヒットを含む2安打をマークするなど孤軍奮闘したが、最終回に抑えの
トンキンがつかまってまさかの逆転サヨナラ負け……。つかみかけていた6勝目がこぼれ落ちた。
それでも「この前はふがいないピッチング(3回8失点)だった。取り返そうと思って臨んだ。勝てなかったのは、まだ僕の力不足ということ」と責任を背負い、24歳の視線はすでに次戦を見据えていた。