長らく
阪神の先発陣をけん引してきた能見篤史投手。今季は若手先発陣の台頭もあり、先発では3試合のみにとどまっていた。さらに中継ぎの左腕・高橋聡が戦線離脱し、層が薄くなっていた。そこで能見が中継ぎに配置転換となったのだ。
6月5日の
オリックス戦(甲子園)。7回裏、1点差を追う展開の中マウンドに上がった。「ゼロで抑えることだけ考えていた」と1人ひとり丁寧に投げ込んだ。四球と味方エラーで一死一、二塁のピンチを迎えたが、冷静に後続を抑え1イニングを無失点に抑えた。高速クイック投法などベテランならではの投球を披露した能見。強力中継ぎ陣に新しいピースが組み込まれた。