栗山マジックがさく裂した。6月13日の
阪神戦(札幌ドーム)の9回裏、8対5と3点リードの場面でマウンドに上がったのは有原航平投手。ペナントの開幕から調子が上がらずに5月下旬にファーム落ち。6月10日に再昇格し、
栗山英樹監督から抑え起用を言い渡された。
「言われたら、やるしかない」と腹をくくり、10日からブルペン待機しながらこの日を迎えた。2失点を喫したが、最後は力のあるボールで逃げ切ってプロ初セーブ。指揮官は「あれだけのピッチャーが輝かないと優勝しないだろ」とサプライズ起用の意図を口にした。期間限定での起用になりそうだが、この劇薬をエース復権の足がかりとしたい。