最下位に終わった交流戦だが、最終戦を白星で締めくくった。その立役者が5年目右腕の古川侑利投手で、交流戦ではプロ初勝利を含む2勝を挙げていた。そして6月19日の
DeNA戦(横浜)では6回4安打と試合を作り、3勝目を手にしている。ただし、本人の表情は曇ったままだ。「いい感じではない。反省しないと、いつか痛いところを突かれる」。
その言葉どおり、武器である真っすぐはばらつき、与四球1ながらカウントを悪くする場面も見られた。逆に変化球は冴え、カーブやチェンジアップが要所で決まり、強打のDeNA打線に仕事をさせなかった。今季最長の6回で87球。「もう1、2回は行きたかった」と古川。次回への宿題が残った。