連敗を「8」でストップする逆転勝利の立役者は島内宏明外野手だった。5対6と1点ビハインドの7回一死の場面では右翼席へ逆転2ラン。7対8と再びリードされた9回には、一死一、三塁から同点の右前適時打を放ち、その後、増井の暴投により決勝点を奪った。お立ち台で島内は、本塁打について「久しぶりに会心の当たりが出た」と振り返った。

　打たなければいけない理由があった。8回一死一、二塁の場面で、二塁ゴロをさばいた村林が二塁上の遊撃・西巻にバックトスを試みるも大きくそれ、同点とされてしまった。島内は「あいつのためじゃないですけど、打ててよかった」。20歳の後輩のミスを帳消しにした28歳。中心選手の自覚は十分だ。