9月24日の阪神戦(甲子園)の11回裏終了後、斎藤投手総合コーチの「行ってくれるか？」の問いかけに、山口俊投手が食い気味に「行きます」と答える。前日23日の同カードで今季初セーブを手にしていた臨時クローザーが、イニングを2度またいで延長10、11、12回をゼロ封し、スコアレスの緊迫したゲームを引分けに持ち込んだ。「負けるわけにはいかない。抑えられてよかったです」。

　10回からマウンドに上がると、11回まで4連続を含む5奪三振。異例の3イニング目の続投要請も冒頭のように快諾し、ピシャリと抑えた。35球、打者9人を無安打で抑える魂の投球で、CS進出を争う相手に価値ある引き分けを手にした。