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沖縄が日本になかなか返還されなかったころ、“沖縄の星”として投げまくった安仁屋宗八。68年の投球は圧巻だった!

 

 この原稿はたまたま7月2日に書いているのだが、「7月2日」か──。筆者には、この日付に何か妙な記憶がくっついているような気がした。「何だったろうか」と日本史年表をめくっていたら1945年7月2日のところで目が止まった。そうだ、この日は、アメリカ軍が沖縄作戦を終了したことを宣言した日だったのだ。兵士、国民合わせて20万人以上が犠牲になったと言われる悲惨な戦いだった。

 この日から沖縄は日本ではなくなり、沖縄返還協定が調印されたのはようやく26年後の71年6月17日。佐藤栄作首相が「核抜き・基地本土並み」の方向でアメリカ政府と折衝の方針を表明してからも(69年3月10日)2年以上が過ぎていた。

 筆者はこのころ(68年)東京で浪人生活を送っていたが、そんな背景もあって1人の沖縄出身のプロ野球選手を懸命に応援していた。その名は安仁屋宗八・・・

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