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故上田利治氏は“怒りの人”、“ホメまくる人”だったが“悔しがる人”でもあった。89年のV逸は何度も何度も悔やんだ

 

 元阪急、日本ハムで監督を務め、日本一に3度輝いた名将・上田利治氏が7月1日に亡くなった。80歳だった。

 上田さんと言えば、78年の対ヤクルト日本シリーズ第7戦での1時間19分に及ぶあの猛抗議。ヤクルト・大杉勝男選手の左翼ポールはるか上を飛んでいった大飛球は「フェア」で本塁打の判定。この線審の判定に上田さんは怒り狂った。その怒りのほどは、当時の金子鋭(かねことし)コミッショナーの「オレが頼むんだから」の説得に「それがどうしたというのですか」と“逆ギレ”したことでもよく分かる。大杉に打たれた足立光宏投手は「線審以外は、すべての人がファウルと思った打球。上田さんは、ここは選手のため・・・

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