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本塁に続き、併殺崩しのスライディングが今年から禁止へ

 

 併殺崩しのスライディングがルールで制限されることになった。これまでと同じプレーをしても試合の結果は変わる。昨年10月10日、地区シリーズでドジャースのチェイス・アトリーが相手遊撃手をスライディングで骨折させたプレーは、併殺を阻み、ドジャースを5対2の勝利に導いた。身体を張った長年教え込まれてきたチームプレーである。それが今年から同じことをすると、打者も走者もアウトでダブルプレー成立となる。

 ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは、選手の身の安全のためにはルールを変えることを厭わない。MLBのオーナーたちは選手に多額の投資をしている。ある試算では1点の価値は20万ドルとのこと。そのために、1000万ドルのスター選手を一瞬で壊されてはたまらないという考え方である。

 とはいえ、今回のルール変更で、本当にケガは減らせるのか。今まではネイバフッド(近所)プレーといって、内野手は送球を受けた瞬間、必ずしも二塁ベースを踏んでいなくても、足が近くにさえあれば、衝撃を避けるため、踏んでいると認められた。それが今回の変更で、野手はベースを踏んでいなければならないし、そこをインスタントリプレーで厳しく見る。

地区シリーズでドジャースのアトリー[写真下]がダブルプレーを避けるためにメッツ・テハダ選手[写真上]にスライディング。大ケガになった。今年からこれが禁止される/写真= Getty Images



 そして併殺も成立しにくくなる・・・

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