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アメリカとキューバ国交回復なるか!?メジャーとの関係は?

 

 3月22日、ハバナのラティーノアメリカーノ球場で、レイズとキューバ代表の親善試合が行われた。3カ月前、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーが8人のメジャー・リーガーを伴いキューバを訪問したときにお膳立てしたものである。

 ゲームはバラク・オバマアメリカ大統領の、アメリカ大統領としては88年ぶりのキューバ訪問に合わせた。大統領とラウル・カストロキューバ国家評議会議長が国交正常化交渉を行った翌日、ネット裏の最前列に並んで和気藹々と野球観戦した。

親善試合を観戦するカストロ議長[右]とオバマアメリカ大統領。国交正常化された場合、MLBとキューバとの関わり合いがどうなるか、興味深い/写真=Getty Images


 ノーネクタイ、サングラス姿のラフな格好で、ファンに合わせてウエーブにも参加している。「過去のイデオロギー対立から離れて、友人として、隣国として、家族として一緒に」とは大統領メッセージ。19070年代、アメリカと中国が国交回復した際のピンポン外交を髣髴とさせる野球外交。50年以上に渡る冷戦の溝を埋めるために、スポーツが役立とうとしている。今後、変化していくのはキューバの野球選手のキャリアである。59年以降、キューバでは、亡命選手は反逆者で再入国すら許されなかった。

 それがメジャーのユニフォームを着て母国で試合に出る。1回表レイズの先頭打者は右翼手デイロン・バロナ。ハバナ生まれで国内でプレーした後、2013年に亡命。15年5月にレイズとマイナー契約。この春メジャーキャンプに招待されていた。初球を打って一塁フライに終わったが、新しい時代の幕開けを象徴する。かつての革命の指導者フィデロ・カストロは・・・

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