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投球術と気持ちで挑むサブマリン・吉野和也[早大]が生きる道




 壁にぶつかったとき、自分を変えることで道が開けることがある。サブマリン・吉野和也(3年・日本文理)は、その見本のような投手だ。

 188センチの長身を屈め、下手から投げ込む。その直球は、浮き上がるような軌道を描く。球速は最速126キロなのに、打てそうで打てない。そこにスライダーやシンカーを混ぜ、打者を翻弄する。そんな投球について、吉野自身はこう語る。「自分は三振を取れる投手ではない。打たせて取ることと、走者を出しても粘り強く投げることを心がけています」。その口調は、試合終盤にマウンドに上がったときの姿と同じように落ち着いていた。

 今春は救援で7試合(13イニング)に登板し、1勝0敗、防御率・0.69をマークした。大学選手権でも専大との準々決勝、流通経大との決勝で救援。3年ぶり5度目の日本一の、陰の立役者だ。「陰の」と表現したのは、投手陣でスポットライトを浴びたのが、先発を務めた大竹耕太郎(2年・済々黌)と小島和哉(1年・浦和学院)だったからだ。

「二人が注目されるのを、うらやましいと思っていました」

 吉野は、素直にそう打ち明けた・・・

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