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春季高校野球九州地区大会

 

白熱した“福岡対決“、九州球児が全力プレーを展開


福岡大大濠高はプロ注目右腕・濱地が好投を見せ、夏への収穫を得た


 春季九州大会は5月11日から17日まで長崎県営野球場とかきどまり野球場で行われ、福岡大大濠高が25年ぶり2度目の優勝を飾った。雨天により2日順延。福岡大大濠高は西日本短大付高との県大会決勝では1対2と惜敗したが、九州大会で雪辱(7対4)した。エース右腕・濱地真澄(3年)を温存し、米村建一郎(3年)と三浦銀二(2年)のリレーで4失点。打線は3対3の7回に勝ち越した。福岡大大濠高は濱地が投打で奮闘。1989年夏以来遠ざかる夏の甲子園出場へ弾みをつけた。また、準優勝の西日本短大付高も6年ぶりの夏へ、手応えを得た。

 準決勝へコマを進めた糸満高は右腕エース・平安常輝(3年)が2回戦から準決勝まで3試合、一人でマウンドを守る力投を見せた。4校が出場した地元の長崎勢では県1位の大村工高が8強進出、福岡大大濠高との準々決勝も善戦している。

糸満高はエース・平安が2回戦から準決勝まで全3試合を一人で投げた


大村工高はセンバツ出場・日南学園高との初戦を突破し8強進出と、地元長崎勢としての意地を見せた


 今大会は従来、4月23日に開幕する予定であったが、同14、16日の熊本地震により延期された。開催にあたり「震災復興大会」として位置づけられ、5月10日に開幕。熊本代表の秀岳館高(推薦)と九州学院高(県1位)はともに、初戦(2回戦)で敗退している。
アマチュア野球情報最前線

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