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第87回都市対抗野球大会

 

8つの星をすべて輝かせるために――


沖縄キャンプで昨年の都市対抗、日本選手権を制した日本生命から戦う姿勢を学び、今夏の快進撃へつなげた。トヨタ自動車との決勝で惜敗したものの、101年目へ確かな足跡を残した/写真=小山真司


 創部100年目の今年、初めて都市対抗野球の決勝へコマを進めた日立製作所(日立市)。和久井勇人監督(東海大)は「100年の節目を迎えたことで、年明けから会社や応援してくださる方たちからずっと期待が寄せられていました」と振り返る。

 チームはその期待をプレッシャーではなく、ポジティブなものにとらえて進んできた。「いつも年頭に選手を集めてスローガンを決めるのですが、今年のキーワードは『変化』。『進化論』を唱えたダーウィンの言葉になぞらえて『変化するものが生き残る』。だから、『変化するものが強いんだ』と伝えました」。できあがったスローガンは「変化の光に道拓く〜100年目の誓い〜」。自ら変わっていくことで、次の100年につながる結果を出そう、という願いが込められた。そして、「スローガンを決めたときから、『7月26日の都市対抗の決勝で勝とう』と声を掛け合い、チーム全員がカレンダーで日にちを数えながら練習に励んできた」という。

 シーズン前の沖縄キャンプでは、昨年の都市対抗と日本選手権の2冠を制した日本生命(大阪市)とオープン戦を行い1対12と大敗したが、敗戦から多くを学んだ。「技術もさることながら、ベンチから出ている声の内容が違っていた・・・

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