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東京新大学

155キロ右腕・生田目翼(流通経大)がスカウトへラストアピール

 

約1年ぶりの登板でドラフト戦線に“復帰“


流通経大・生田目が復帰した共栄大1回戦を、8球団のNPB関係者が視察。8回から救援し2イニングを無失点に抑え、ドラフトへアピールした/写真=藤井勝治


 7回表になると、三塁側ブルペンが騒がしくなってきた。流通経大が共栄大(1回戦、9月24日)を3対2とリード。昨春以来のリーグ優勝へ「このカードにかけてきた」と言う中道守監督が動き、生田目翼(4年・水戸工高)を8回裏からの救援に指名した。復帰登板であり、本来は「2点差以上」と指揮官は起用に配慮する予定だったが、チームの勝利が最優先。ベンチから準備に向かう背番号18を追いかけるように、ネット裏で視察していたスカウト陣も一斉に移動。最終チェックのため、スタンドの上から、その一挙手一投足を追った。報道陣もその姿を見ようと、約20人近い人だかりとなっている。

「ヨッシャー!!ウォリャー!!」

 捕手を座らせて約30球。気合十分の投球練習を終えると8回裏、昨年10月3日の駿河台大1回戦以来、約1年ぶりのマウンドに立った。

「不安と楽しみ。ブルペンのときは普通だったんですが、緊張して体が動かなくて……」

 先頭に四球を与えると、次打者は左二塁打。いきなり無死二、三塁のピンチを迎えるが「逆に吹っ切れた」と、後続を断った。

「ヨッシャー!!ウォリャー!!」

 生田目らしい気迫前面のスタイルが復活した・・・

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