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2017年センバツ候補校

夏の悔しさが原動力。飛躍を誓う大阪桐蔭高の春

 

伝統として根付いた“濃さ”に「若さ」と「貪欲」が武器


有望な新2年生が多い大阪桐蔭高だが、その背景には実戦でノビノビとプレーさせる新3年生の存在が頼もしいという。甲子園優勝4度の名将・西谷監督も手応えを得ている


 1月4日。練習始動日だった大阪桐蔭高のグラウンドには今年も、多くのOBが訪れた。多数の報道陣も集結してにぎわいを見せる光景は、今や新年の“風物詩”にもなっている。藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)と、甲子園を沸かせた先輩を前に「藤浪さんは実際に見て、大きいと思いました」と注目の新2年生・根尾昂も目を輝かせていた。その横で甲子園優勝4度の名将・西谷浩一監督は、ニッコリと笑みを浮かべる。

「毎年、こうやってOBが来てくれるのはありがたいです。プロだけではなく、大学生の子も顔を出してくれますし、そういう先輩の姿を見て、現役の子たちも何かを感じてくれたらとは思います。大阪桐蔭はもともと歴史が浅くて月日ではまだまだですが、“濃さ”では少しずつ伝統になってきたような気はします」

 今春、大阪桐蔭高は3年連続でのセンバツ出場が有力視されているが、現チームの特徴は“若さ”。とはいえ、ただの“下級生が多いチーム”ではない。先述の根尾をはじめ、藤原恭大中川卓也といった新2年生が力を発揮し、昨秋の近畿大会は準決勝へ進出した。試合ごとに打順が入れ替わり、起用法を見極めていた西谷監督は、チームの内情をこう明かす。

「昨年のチームもそうでしたが、前の年に・・・

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