週刊ベースボールONLINE

東都大学リーグ

10年ぶりに指揮を執る清水達也監督(中大)の決意

 

八王子市のキャンパス内にある中大グラウンドで指示を出す清水監督。自身が率いた2004年秋以来のリーグ制覇へ燃えている/写真=BBM


2004年秋以来のV奪還への指導ポイント


 監督が代わり、チームが変わろうとしている。

 東都リーグで24度の優勝を誇る中大は、2月に清水達也監督が就任した。清水監督は1999年から2007年にも中大の指揮を執っており、主将・亀井義行(現亀井善行、巨人)とエース・会田有志(巨人二軍トレーニングコーチ)がいた04年秋にはチームを51季ぶりにリーグ優勝に導いている。08年から昨年までは高橋善正氏(元巨人ほか)、秋田秀幸氏(元中日)の下でコーチを歴任。10年ぶりの復帰となった清水監督は抱負を語る。

「リーグ制覇から遠ざかっているので、1季でも早く優勝できるようにしたい。難しいことでも、チームが一つになれば届かないことはない」

 指導者として中大のユニフォームを着て、今年で19年目。「あっという間ですね」と目尻を下げる。その19年の「監督、コーチ、監督」というキャリアこそ、清水監督の強みだ。

 08年からは2人のプロ出身の監督をサポートし続けた。その間に、自身が指揮官として経験したのと同じような状況がチームに訪れた。そのときの高橋監督や秋田監督の対処の仕方を、間近で学ぶことができた。

「自分はこうしていたけど、こんなやり方もあるのか、と。今回また同じようなことが起きたときは『こうしよう』という引き出しはあるかな」

 1999年、当時は二部だったチームの監督を任されたとき、中大を35年間率い4度の日本一に導いた名将・宮井勝成総監督(当時)から「その選手に惚れたら、惚れ続けろ」と言われた。その言葉で「選手と正面から向き合おう」と心に誓った。

 当時の清水監督は前年に社会人・河合楽器での現役生活を終えたばかり。指導経験はなかったが、就任直後の99年春にはエース・花田真人(元東京ヤクルト)と阿部慎之助(巨人)のバッテリーを擁し、二部優勝と一部昇格を決めている。

「選手と一緒になって夢中でやったら・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球取材班、ベースボールライターによる、高校・大学・社会人野球の読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング