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東京六大学

東京六大学野球就職キャリアセミナー開催。鈴木スポーツ庁長官が視察

 

3月28日、東京都内で連盟主催の就職セミナーが行われ、東京六大学の4年生部員約200人が参加。各企業からの貴重な話に、耳を傾けた/写真=上原伸一


4年生部員の就職活動を連盟として強力支援


 今年で結成92年を迎える東京六大学野球連盟。歴史ある同リーグでプレーし、神宮から巣立ったOBは野球界のみならず卒業後、各界で活躍している。各校はいずれもこうしたOBとのパイプが太く、それもあって、東京六大学の選手はレギュラー、メンバー外に関わらず“就職に強い”と言われてきた。しかし同連盟・内藤雅之事務局長によると「近年は少し事情が変わってきた」という。内藤事務局長は「東京六大学の野球部員であっても、就職が難しい時代になっています。これは部員数の増加も要因でしょう。6校合わせると卒業生が200人を超えるようになったので、より多くの受け皿が必要になっているのです」と説明する。

 こうした中、「連盟として何かお手伝いができないか」と、2015年から実施しているのが連盟主催の「就職セミナー」だ。回数はドラフト指名者向け研修を含めると、対象学年に対し3回。今年の4年生に対するセミナーは昨年11月に第1回目が行われ、ここでは主に就職活動の流れや心得を伝授。3月28日には2回目として、さまざまな業種の優良企業がブースを出展し(計18)、企業研究会が開催された。折しも春のリーグ戦開幕が約2週間後に迫っていたが約200人の4年生部員が参加。ほかに約40人の4年生応援団(部)員も採用担当者の説明を受けた。

 その中にはドラフト上位候補の150キロ左腕の東大・宮台康平(湘南高)の姿もあった。宮台は「どの道に進むにせよ、こうしていろいろな企業の話が聞けるのはありがたいです。(各企業とも1回の説明が30分と)限られた時間ではありますが、社会との接点を持つ機会にもなりました」と話した。また法大・渡辺悠大マネジャー(法政二高)はすでに志望職種・企業が確定しているものの「社会人になったときのことを踏まえ、他企業のことを知っておくのはプラスになる」と、「就活」帰りにリクルートスーツで駆けつけた。

 一方、ブースを構えた企業は体育会学生の採用に前向きなところばかり。ある企業の採用担当者は・・・

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