今夏の甲子園出場の東筑高、春日部共栄高の四番も志望

「勝ち点を取るための選手が欲しい」。東大・浜田一志監督は、そう言って目を光らせた。

　8月14日、東大球場で「高校生練習会」が開かれ、東大野球部を志す54人(うち女子1人)が参加した。午前8時から練習を開始。現役部員といっしょに守備の基本練習やシートノック、ティー打撃やフリー打撃などで汗を流した。この練習会はいわゆる「セレクション」ではない。東大にはスポーツ推薦がない。どんなに有力な選手でも、難関の入試を突破しなければならない。

　そのため、昼食を挟んで「野球部流合格講座」が開催された。塾の経営者でもある浜田監督が過去の東大野球部員のデータを集計し、資料を作成。それを高校生たちに配布し、受験勉強への心構えや動機づけ、時間の使い方などをレクチャーした。その冒頭で、浜田監督は言った。

「東大は1925年に東京六大学リーグに加盟したとき・・・