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第43回社会人野球日本選手権

和歌山箕島球友会に見た「クラブチーム」の本質

 

「クラブ日本一」として出場した和歌山箕島球友会は、明治安田生命との開幕戦で善戦及ばす3対5で惜敗。元阪神・穴田は8回に意地の適時打を放っている/写真=石井愛子


官民一体となって後押し地域に根差した「町の野球部」


 2006年に全日本クラブ選手権で初出場初優勝を飾り、直近3年間で2度(13、15年)の優勝。近年、目覚ましい実績を誇る和歌山箕島球友会の朝は早い。

 チームの有力スポンサーである松源(和歌山県を中心にスーパーマーケットを展開する会社)での勤務開始時刻は午前6時。2013年オフに阪神を自由契約となった後、箕島球友会に所属する穴田真規(箕面東高)は御坊店の惣菜担当。連日5時過ぎ起床で高速に乗って出勤し、6時からはひたすら揚げ物を揚げている。業務は夕方まであり、練習は17時から21時まで。普段でも「めっちゃハード」という日々だ。もちろんスーパーのため、年末年始は繁忙期だ。大晦日も午前6時出勤で、仕事を終えるのは元旦の午前9時。穴田も入浴のため、近くに住む知り合いの家に行く以外は惣菜作りに追われている。

 穴田は今回の日本選手権を最後に・・・

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