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密着ライターによるウィークリーレポート

日本独立リーグ Watch

 

■2012年独立リーグチーム・ラインアップ

▼(BCL)ベースボール・チャレンジ・リーグ
石川ミリオンスターズ
福井ミラクルエレファンツ
富山サンダーバーズ
新潟アルビレックス
群馬ダイヤモンドペガサス
信濃グランセローズ

▼関西独立リーグ
紀州レンジャーズ
兵庫ブルーサンダーズ
神戸サンズ
06ブルズ
大和侍レッズ
▼plus四国アイランドリーグ
徳島インディゴソックス
香川オリーブガイナーズ
愛媛マンダリンパイレーツ
高知ファイティングドッグス


密着ライターによるウィークリーレポート〜

初のオールスターゲーム

7月14日の後期開幕を前にBCリーグはオールスターゲームを開催した。7日に糸魚川市の美山球場で予定されていた北陸選抜対上信越選抜は残念ながら雨天中止となったが、8日はNPB経験のない日本人選手のBCL選抜と、NPB経験者と外国人選手にDeNAの若手選手を加えたドリーム選抜の試合がアルペンスタジアムで行われた。結果はキャリアで勝るドリーム選抜がBCL選抜を4安打1得点に抑え、14安打8得点の猛攻で快勝。この試合で一番の盛り上がりは6回裏二死。ドリーム選抜の森慎二監督(石川、元西武)が「ピッチャー、俺」をマイクで宣言すると、BCL選抜の進藤達哉監督(富山、元横浜ほか)も「代打、俺」とマイクで応戦。注目の対決は三振に仕留めた森監督に軍配が上がった。

BCリーグは07年の発足以来、アイランドリーグやNPB球団との交流戦を何度も行ってきたが、リーグ内オールスターは今回が初。関係者がこれまで培った経験を生かし、野球がいかに楽しいスポーツであるかをファンに伝えてくれた。今回は地区対決やドリーム選抜との対戦が予定されたが、来年以降も2試合を行う場合は1試合を地区対決、もう1試合は独立リーグならではの対戦方法を新たに模索し、再びファンを楽しませてくれるはずだ。

立山連峰に走る閃光 

オールスターのホームラン競争で最もファンを沸かせたのは富山の強打者、島袋涼平(おかやま山陽高)。背筋力300キロを超す怪力で見事なアーチを連発した。春季練習に合流したとき、見事に鍛え上げられた島袋の姿に誰もが驚いた。「いつもと同じようにやっただけ」と島袋は言う。常にテーマを明確にしながら内容の濃いトレーニングを行う島袋にとって、長年の努力がようやく見た目にも明らかとなったに過ぎない。これまでも着実に進化を続けていたのだ。とはいえ、その成果に島袋本人も手応えをつかんでいるようで、今季は前年までと違う心境で開幕を迎えた。力強い弾道はまるで閃光を思わせる。だが島袋はパワーのみに頼らず状況に応じた打撃も披露する。稼ぎまくっている打点がそれを物語る。前期は地区優勝を逃すも、昨季王者の石川を相手に勝ち越すなど富山には底力がある。後期の巻き返し、さらには08年以来の地区優勝を果たすためには島袋の前にどれだけ走者を出すか。富山をかつての常勝軍団へとフラッシュ・オブ・サンダーが導く。〈リポート/メイルマン〉

みんなでつかんだ優勝

ついに、兵庫が前期優勝を決めた。九番・井上喬宏(ラレド・コミュニティ・カレッジ)が中前適時打を放つと、スタンドからは悲鳴に近い歓声が響いた。7月4日の神戸とのダブルヘッダーをサヨナラ勝ちするなど2連勝してマジック1としながらも、翌5日の大和戦でも終盤まで1点リードを許す展開。8回に連続四死球で満塁とすると、井上の適時打で同点に追いつき、引き分けに持ち込み優勝した。

日ごろから「地元三田市やファンの方たちのために優勝は不可欠」という思いで『連覇』を合言葉に戦ってきた。一時は首位を明け渡したが、奪還してからは一度もその座を譲ることなく前期優勝を勝ち取った。「君たちは強い」。試合後のミーティングでそう選手たちをねぎらった池内豊監督は、「みんなでつかんだ優勝」と満面の笑みで語った。「後期はこれまで出場機会のなかった選手も起用しながら、挑戦者の気持ちで戦う」と、早くも後期に向けて意欲を燃やしていた。

関西独立リーグから、初のMLB球団へ移籍する選手が誕生した。

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