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OP戦で香川・歳内宏明が11K/四国ILリポート

 

香川の先発マウンドに登り、好投した歳内


 自粛が解除されてから初のオープン戦は、香川・歳内宏明(元阪神)の奪三振ショーで幕を開けた。

 高知打線に対し、7者連続を含む11奪三振と、5回をパーフェクトに封じ込める。まったくスキのない投球内容に、「うまくいき過ぎて、怖いくらいの感じでした」と話す。

 梅雨晴れとなった6月12日、香川は丸亀市に高知を招き、オープン戦を行っている。公式戦でのナイトゲームを想定し、午後5時にプレーボールが掛かる。試合は両球団の協議により、12回裏まで行われた。

 2回裏、六番・宮澤一成(立正大)の左越えソロ本塁打で先制した香川が、ゲームの主導権を握る。5回にも八番・ヘソン(済州国際大/韓国)の右前適時打で追加点を挙げた。

 高知は9回表、二番・松尾康平(YBC柏)の左前適時二塁打により1点を返すが、安打はこの1本に終わる。10回にも追加点を挙げた香川が、3対1で勝利した。

 歳内は練習の自粛解除以降、紅白戦2試合を経て、3回目の実戦登板だった。初めて対戦する高知に対し、「どういうチームかな?」と様子を見ながら投げていた。

「球種も全部使いました。コントロールが良かったので、そこが一番良かったですね」

 雨が続く毎日の中、香川・近藤智勝監督は、12イニングも試合ができたことに安どの表情を見せる。収穫は、8日に入団が発表されたばかりの宮澤に一発が出たことだ。

「対外試合初打席でホームランって、何か感じるものがありましたよね。ファースト・ストライクからどんどん振っていけるし、タイミングがうまく取れるタイプなので。自分の懐に入ってきたボールは、しっかりスイングできる持ち味がある」

 長打力が売りだ。宮澤が「気持ち良かったです!」と笑顔を見せた。

「もうシーズンが始まるので、ベンチ入りも、結構シビアな状況になってきている。結果を求めて、割り切ってやりました」

 近藤監督は、9回までしっかり勝ち切ることを選手に意識させていた。すでに公式戦を戦っているつもりでいる。10回からは、控えの選手たちにも積極的にチャンスを与えた。

「若い選手にどんどんチャレンジさせながら、とにかく成長させてあげられるように」

 勝ちながら育てる1年間にしたい。さあ、いよいよ開幕のときがやって来る。

[リポート/高田博史]
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