週刊ベースボールONLINE

森繁和の投手考察

今週の考察対象/館山昌平[ヤクルト]

 

 昨季まで中日でヘッドコーチなどを務めたが、ヤクルト・館山はやっかいな相手だった。右のサイドとも、スリークオーターともいえる変則的なフォーム。ゆったりした独特のリズムながら、クイックなどもうまい。特に神宮球場で、中日は昨季も2勝8敗2分けだった。これは館山にだけやられたわけではないのだが、とにかく神宮でのヤクルト戦にはいい印象がない。

 聞けば血行障害の手術などで計91針も縫ったという。投手にとって指先の感覚は生命線。本当に微妙なものだ。仮に肩、ヒジに多少の違和感などがあっても、指先でごまかしが効く。ただ・・・

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