週刊ベースボールONLINE

伊原春樹コラム

大逆転優勝の日本ハム。選手の能力を引き出した栗山監督のブレないさい配がすべて

 

 ソフトバンク優勝――。ペナント前、私を含め多くの野球解説者は順位予想でソフトバンクがリーグ3連覇を果たすと考えたはずだ。しかし、それを覆して、頂点に立ったのは日本ハムだった。最大11.5ゲーム差からの大逆転。まさに“あっぱれ”な戦いを見せた。

 その要因として、選手個々の頑張りは当然だが、持ち味をしっかり生かした首脳陣の巧みなタクトも素晴らしかったと思う。投手でいえば例えば増井浩俊だ。絶対的なクローザーとして君臨してきたが、今年は開幕から不安定な投球が続いた。2度目の登録抹消となっていた7月に栗山英樹監督は先発転向を決断。新人時代の2010年以来の挑戦に、本人も不安はあったろうが、経験の豊富さから要所を締める投球がさえ、見事に10勝をマークした。

巧みなタクトでチームを優勝に導いた栗山監督/写真=高原由佳


 そして・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング