5月5日のロッテ戦[ZOZOマリン]で9回表、決勝アーチを放ったソフトバンクの上林/写真=内田孝治
優勝筆頭候補がついにエンジンをかけてきた。3・4月は14勝12敗に終わっていたソフトバンクだが、4月30日の
オリックス戦[京セラドーム]から5連勝。一気に2位へ浮上して、1位・
楽天と3.5ゲーム差(5月8日現在)として、首位をうかがう位置につけてきた。
開幕してからWBC組の
バンデンハーク、
武田翔太、
松田宣浩らがイマイチ調子に乗れなかった。武田はコンディション不良で登録を抹消され、開幕投手の
和田毅も左ヒジの張りで二軍調整。投打がかみ合わず、勝ち切れない印象があった。
しかし、ゴールデンウイークに入るや大爆発。その要因の一つが八番に入る
上林誠知のバッティングであろう。5月2日の
西武戦[ヤフオクドーム]では3回に試合を決定づける3ラン、そして8回にも2ラン(14対4)。翌日の同カードでは4回に逆転満塁本塁打(6対2)、さらに5日のロッテ戦[ZOZOマリン]では9回、
デスパイネの2ランで追いついた直後、決勝アーチを右翼席へ放った(3対2)。
ロッテ戦ではクローザー・
益田直也のシンカーをうまく拾った。「僕はホームランバッターではないです」と上林自身は言っているようだが、あの素晴らしい飛距離を見ると期待感が増してしまう。体に相当、力があり、それをうまくバットから伝えているからボールが遠くに飛ぶ。
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