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伊原春樹コラム

連敗地獄に陥ってGMが“解任” 巨人が本当の強さを得るために必要なこと

 

13連敗を喫するなど泥沼だった高橋監督率いる巨人。鹿取GMとなり、チームは生まれ変わるか/写真=高塩隆


 苦しい戦いが続いた。4連敗で交流戦を迎えた巨人。パ・リーグ相手にも勝利をなかなか挙げられない。楽天オリックス西武に3タテを食らい結局、連敗は13に伸びた。6月9日の日本ハム戦[札幌ドーム]に勝利して連敗をストップさせたが、再び連敗。本拠地・東京ドームで行われた13日からのソフトバンク戦、16日からのロッテ戦には勝ち越したが、交流戦の成績は6勝12敗。順位は10位と惨憺たる成績だった。

 巨人がどん底に落ちた要因は打てなかったことに尽きる。連敗中は阿部慎之助坂本勇人ら主軸がそろって調子を落とし、それをカバーする存在が現れなかった。それなら何とか守り勝つしかなかったが、攻撃力アップを求めL.クルーズを一軍昇格。代わりにクローザーとして機能していたカミネロを二軍に落としたが、これでいきなり歯車が狂った。

 入れ替えを行った当日のオリックス戦(6月2日、東京ドーム)でクルーズが無安打に終わり、カミネロの代わりに最後を締める役割を担ったマシソンが9回に3点差を追いつかれ結局、延長戦の末に敗れ、連敗が続いた。そもそも昨年から態度が悪く、使う気のなかったクルーズの昇格が間違いだ。結局、32打数5安打、打率.156とまったく打てず結果を残せなかった。

 今年の巨人は陽岱鋼山口俊森福允彦をFAで獲得して大補強と言われた。だが、果たしてそれは本当に大補強だったのか。そう言われるのは実力が飛び抜けている選手を獲得したときだけだろう。例えば過去に巨人は・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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