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伊原春樹コラム

同点の最終盤、無死一、二塁の攻防。攻守走の力が最も試されるタイブレーク

 

甲子園で史上初のタイブレークを制した佐久長聖高。同制度の攻防は非常に見ごたえがある/写真=田中慎一郎


 同点で迎えた最終盤、無死一、二塁──。これは攻守において、より正確性が求められる最高に面白いシチュエーションである。1点取れば勝利に近付く、または勝利を得る。攻撃側からすればクリーンアップなど高い信頼感がおける打者でもなければ、走者を進めるために犠打を敢行するだろう。一方、守備側はなんとかそれを防ごうとする。その攻防には攻守走において、いかに基本を大切に練習してきたかが如実に表れるのだ。

 そう、このシチュエーションはタイブレークと同様。2018年センバツから採用された春夏の甲子園では、延長13回から無死一、二塁、前イニングの継続打順から攻撃を始めるとしている。今夏は8月6日、1回戦の旭川大高対佐久長聖高で甲子園史上初のタイブレークが行われた。

 この試合でも両軍、先頭打者が犠打。この際、注意すべき点は・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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