今回は9月15日の
ヤクルト対
阪神(神宮)から、1回に
バレンティン選手にシーズン最多本塁打のプロ野球新記録となる56号2ランを浴びた阪神バッテリー(
榎田大樹投手-
日高剛捕手)の配球を考えてみたいと思います。バッテリーは前打者の
飯原誉士選手に先制の適時二塁打を許し、一死二塁でバレンティン選手を迎えました。初球は真ん中への直球で見逃しストライク、2球目の外角のスライダー、3球目の内角低めの直球はともに外れ、2ボール1ストライクと不利なカウントになりました。
一塁は空いていました。球史に残る大記録をつくろうかという強打者ですから、四球でもまったく問題ありませんでした。記録を望む敵地スタンドは異様な雰囲気でしたが、まだ消化ゲームではなく、大差がついた試合終盤でもありませんでした。戦略的にも四球は責められるものではありませんでした。
とはいっても逃げると客席からのブーイングは必至で、勝負せざるを得ない状況に置かれていたのは理解できます。仮に勝負するなら・・・
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