プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「社会人時代のお仕事」です。

西武・熊代聖人外野手

　王子製紙では研究技術部にいて、いろいろな試験をしていました。例えば出来上がった紙が何度まで耐えられるか180℃、185℃など沸騰したお湯の中に5℃ずつ上げて見ていきます。あとは紙の表面には白く見せるために『塗工料』が塗ってあって、それが均一に塗ってあるかを機械で測って確認し、データを作成していました。

　野球部は午前中だけの勤務でしたが、一般の社員とまったく同じ仕事をする。なので、野球をやめても、仕事についていけない人はいませんでしたし、社員の大変さも分かる。野球部の全員が、「会社に野球をやらせてもらっている」と本気で思っているので、野球以外での時間は、会社のためにきちんと働いていました。いい経験をさせてもらいました。

写真＝BBM