週刊ベースボールONLINE

野村克也の本格野球論

野村克也が語る“バッティング(2)”「攻略法に苦しんだ天才バッター」

 

バッターは4つのタイプに分けられる


 私のバッティングは、山内一弘(東京ほか)さんのフォームをマネした「山内流+野村流」だった、と前回書いた。

 私はキャッチャーだから、打者分析が一番の仕事だ。“野村流”の部分は、まさにそこである。

 打者はみな、変化球への対応をどうするかという共通のテーマを持っている。そこで私は打者をA、B、C、Dという4つのタイプに分けた。

A型は理想型で、ストレートに合わせて変化球にも対応できる。

B型は外角か内角か、コースに絞って変化球に対応していく。

C型は右へ打つか左へ打つか、流すか引っ張るか方向を決めて対応する。例えばインコースに来ないと思ったら、センターから右に打ち返す。

最後のD型は、私のように不器用なタイプ。格好よく言えば、配球を読んで打つ。悪く言えば、ヤマ張り。もちろんそれだって、ヤマ勘じゃあダメだ。根拠のあるヤマなら、立派な読みになる。

 キャッチャーの立場から言うと、一番難しいのは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング