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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「監督のタイプ」

 

プロの監督であれば『知力』を問題にしてほしい


 東北楽天星野仙一監督が退任。後任に二軍監督だった大久保博元の昇格が決まった。

 本人も言っていたが、星野が退任を口にした途端、チームが勝ち出したのは皮肉な現象だった。選手たちの肩の荷が下りたのか、硬さが取れたのか。

 私は監督というものを、3つのタイプに分けている。

「恐怖で動かすタイプ」
「理を持って動かすタイプ」
「情で動かすタイプ」

 失礼ながら、星野は「恐怖で動かす」タイプだと思う。私がプロで初めて出会った監督・鶴岡一人さんもそうだった。“怖い監督”を具現化したような人。鶴岡さんがグラウンドに立っているだけで、選手たちに緊張感が走った。私がまだ二軍にいたころも、鶴岡さんがたまに二軍の試合を見に来ると皆、緊張感でピリピリしていたものだ。

 当時の監督には戦争から帰って来た軍人上がりが多かった。軍隊時代も管理職にいたから、言葉の端々に「連帯責任」だとか「営倉に入れるぞ」だとか、軍隊用語ばかり出てきた。「連帯責任」で、大阪球場のコンクリートで出来た通路に正座させられ、ビンタを食らったこともあった。

「情で動かす」タイプの代表は、三原脩さん。「理を持って動かす」のは水原茂さん。巨人V9監督の川上哲治さんは厳しかったが、人間教育を重んじていたから「恐怖」よりは「理」と言えるだろう。大久保は、どのタイプになるのか。

 しかし、これからの時代・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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