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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「縁起担ぎ」

 

なじみの理髪店へ行くと翌日ホームラン


『週ベ』編集部の女性編集者と会う前々日、たまたま散髪をしていった。私は鈍感だから、なんの意識もせず、「ボチボチ切っておくかな」という程度のところでいつも散髪に行っている。それでも「おきれいになさっていますね」と言われれば、悪い気はしない。確かに散髪して、ヒゲを剃ってもらえば、気分もスカッとする。

 私も現役時代は、縁起担ぎで散髪に行った。大阪・心斎橋に行きつけの理髪店があり、そこで散髪をした翌日は、よくホームランが出たのだ。だから理髪店の店主も、しばらくホームランが出ないと「そろそろ来るんじゃないか」と思っていたという。ロッテ西武へのトレードで東京へ来てからも、大阪遠征とあれば、その理髪店に通っていた。ところがそうして万全の準備を整えていても、ロッテ、西武ではさっぱり試合に使ってくれなかったから、ホームラン以前の問題だった。

 私の場合、実力がないぶん、まあよく縁起ばかり担いでいたものだ。

 食事に関して言えば・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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