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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「連勝&連敗」

 

就任1年目にして13連勝を記録した西武・辻監督。ただ、“楽勝”は簡単に来ないことを肝に銘じてほしい/写真=小山真司


1991年の12連勝で「野球の意外性」再確認


 先日、編集者と会ったところ、こう言われた。

「監督、この間、西武が13連勝(7月21日=日本ハム戦〜8月4日=ソフトバンク戦)しましたが、監督も1991年にヤクルトで12連勝なさっていますよね。あのときの話は書かないんですか?」

 自分が12連勝したことを、すっかり忘れていた(笑)。91年6月9日の広島戦から22日の阪神戦まで、球団新記録の10連勝。この間、単独首位に立ち、25日の巨人戦まで12連勝と記録を伸ばした。この巨人戦ではスタメンのうち5人が猛打賞を獲得する20安打、16得点を記録。前半戦は、貯金11の2位で折り返した。

 その後、8月に入って失速したが、なんとか11年ぶりのAクラスである3位に滑り込むことができた。そして翌92年、14年ぶりのリーグ優勝を果たしたわけだ。

 今思い返せば、あの弱小チームが12連勝など・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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