週刊ベースボールONLINE

野村克也の本格野球論

野村克也が語る「埼玉西武ライオンズ」

 

好調西武を率いる辻発彦監督/写真=榎本郁也


「守り勝つ野球」ならV9巨人を手本にせよ


 西武が、首位を走っている。その原動力は、なんといっても好調な打線にあるだろう。

 中でも四番の山川穂高は、リーグトップの12本塁打。一般的には、ホームラン打者に対してストレートを投げると危ない。しかし山川の場合、むしろ変化球のほうが危ないのだ。山川はバットのヘッドがピッチャーのほうに向かっており、ボールをとらえるタイミングが少し遅くなるぶん、変化球に合わせることができる。あれは彼独特のバッティングスタイルであり、まさに『常識外の強打者』といえよう。

 辻(辻発彦)監督は、「自分でタイミングが合ったら、しっかり振れ」と選手たちに伝えているそうだ。今の西武は、監督が代わればチームも変わる、良い例だと思う。

 ただ、西武の・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング