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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「巨人監督問題」

 

3度目の巨人監督就任となる原辰徳/写真=BBM


高橋監督に同情?私はどうなるんだ


 今回は、人生初めてといっていいほど長い“リフレッシュ休暇”をいただいた。読者の皆さまには、すっかりご無沙汰してしまったことを、お許し願いたい。また老骨にムチ打って(打たれて?)、執筆活動に励みますよ。

 さて長いシーズンも、いざ始まってしまえばあっという間だった。セ・リーグでは“伝統の”巨人、阪神がそれぞれ3位と最下位。巨人も3位とはいえ、首位・広島には13.5ゲーム差と離され、クライマックスシリーズ出場圏にかろうじて滑り込んだ体たらくで、その責任を取って高橋由伸金本知憲両監督が今季限りの辞任を表明した。

 巨人は『常勝・巨人』という伝統を、今なお背負っている。だから優勝できないだけで、監督の評価が一気に下がってしまう。

 あれは、王貞治(現福岡ソフトバンク会長)が、巨人監督を務めていたころだ。当時、ヤクルト監督だった私に、王はこう言った。

「ノムさんはいいなあ。巨人は・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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