週刊ベースボールONLINE

野村克也の本格野球論

野村克也が語る「阪神・矢野燿大新監督」

 

矢野新監督には周囲を見て学び、自身の“監督像”を築いてもらいたい/写真=太田裕史


矢野新監督に伝えたひと言は


 秋季キャンプもそろそろ打ち上げ。阪神の新監督・矢野燿大はご存じのように、私が阪神監督時代、正捕手を務めていた。新監督らしく、初日から精力的に動き回っていると新聞で読んだが、どんな18日間になっただろう。

 矢野は就任発表からほどないころ、律儀にもわが家まで挨拶しに来てくれた。

「そうか。阪神の監督はいろいろ大変だが、頑張れよ」と励まし、送り出した。余計なことを言って、変に気にされたら矢野のためにならない。ただ老婆心ながら、「担当記者をどうコントロールするかが、一番の課題になるぞ」とは付け加えておいた。

 12球団で最も難しく、苦労するのが阪神の監督だ。それを引き受けてしまったのは、私の野球人生最大の・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング