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野村克也の本格野球論

野村克也が語る“メジャー挑戦”「もし今現役でも私はMLBを目指さない」

 

来シーズンは筒香らがメジャーに挑戦するが、果たしてどうなるか/写真=Getty Images


その挑戦、心意気は買うが日本球界にはマイナスだ


 西武秋山翔吾DeNA筒香嘉智広島菊池涼介巨人山口俊の4人が今、メジャー・リーグ移籍を目指している。

 秋山は無理なバッティングをせず、ボールに逆らわず、素直に打つ。これはバッティングの基本だ。私がマスクをかぶっていたら、間違いなくイヤなバッターになるだろう。

 菊池は頭を使った守備が光る。彼がバッテリー間のサインを常に見ながら守備位置を決めている様を見て、私は南海時代のドン・ブレイザーを思い出していた。ブレイザーもバッテリー間のサインによって、打球の飛んでくる位置を予測していた。

 筒香は天才的なバッティングが特長。あのポーカーフェースは、何を考えているか読みづらく、キャッチャーにとっては不気味な存在だ。

 山口俊は、プレミア12の決勝で醜態をさらしてしまい、現在私の印象は最悪である。ストライクを取るのにきゅうきゅうで、コントロールもキレも悪かった。申し訳ないが、彼が日本を代表するピッチャーとは思いたくない。あんな状態でよくメジャー挑戦を決めたものだ。

 何事かに挑戦する心意気はいい。しかし、メジャー挑戦は果たして本当に・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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