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惜別球人2016

オリックス・小松聖が振り返る現役生活 「良い思いも悔しい思いも、それが自分を強くしてくれた」

 

今季も多くの選手が現役生活に別れを告げた。そんな名選手たちに自らの野球人生を振り返ってもらう連載インタビュー「惜別球人」が今年もスタート。第1回は08年の新人王右腕で、09年のWBC世界一メンバーであるオリックス小松聖が現役生活を振り返る。


前向きに、ガムシャラに強気で挑んだプロの世界


──現役を引退して迎えるオフ。現在の心境はいかがですか。

小松 正直、まだ引退した実感がないんですよね。

──ジャージ姿ですが、体を動かされてきたのですか?

小松 チームが、ほっと神戸で秋季練習中なので、僕も練習してきたんです。体がウズウズするというか、休んでいると体調が悪くなるんですよ(笑)。といっても、ウエート・トレーニングが中心で、ボールを投げたりはしていないんですけどね。

──いまも現役中と生活は大きく変わらない?

小松 「何時に球場入りして、アップをして、メニューをこなす」というのがないので違和感はあるんですけど、少しずつ慣れてきました。ただ、朝起きて体の状態を気にすることがなくなった。それが、生活の中で一番変わったことですね。

──現役中は、朝起きると体の状態を確認していたのですか?

小松 どうしても気になってしまいますよね。ヒジの状態は?体は軽いかな?と、いろいろ。

──改めてお聞きします。9月21日に現役引退を発表されましたが、決意したきっかけは何だったのですか。

小松 う〜ん、「これ」というきっかけはないんです。ここ2、3年はケガもあって、引退をずっと意識しながら投げていました。常にラスト登板だと思って。その引退のタイミングが今年だった。そういう感じですね。やるべきことはやったつもりなので、後悔なく決めました。

──後悔はない?

小松 あのときに戻りたい、やり直したいという思いはないんです。良い思いもしたし、悔しい思いもした。けど、それが自分を強くしてくれた・・・

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惜別球人

惜別球人

惜しまれながらユニフォームを脱いだ選手へのインタビュー。入団から引退までの軌跡をたどる。

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