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惜別球人2016

三浦大輔 引退惜別インタビュー 再びヨコハマに戻る日まで

 

万感の思いで後輩たちがクライマックスシリーズで戦う姿を見守った。今シーズン限りで引退を決めた理由は単純明快、「先発で勝てなくなった」からだ。エースの誇りを胸に、全身全霊をマウンドに捧げた25年間を振り返り、まもなく幕を開けるハマの番長伝説・第二章への意欲を語った。
取材・文=滝川和臣、写真=BBM


“最初で最後”のCS体験


DeNAが球団として初めて進出したCS。三浦大輔巨人とのファーストステージ、広島とのファイナルステージに投手コーチとしての立場もあり、チームに帯同。選手登録されれば、投手として“試合に出場できる”状態にあった。しかし現実にその機会は訪れることはなく、広島に1勝4敗(アドバンテージ1勝含む)で惜敗。三浦は“最初で最後”のCSでユニフォームを脱いだ。

──25年にわたる現役生活、お疲れさまでした。

三浦 ありがとうございます。

──広島でのCSファイナルステージが終わってから、どう過ごされていますか。

三浦 しばらくは家でゆっくり過ごしました。CSファーストステージが終わって慌ただしく遠征だったので、家で片付けなんかをしたりして。

──広島とのCSファイナルステージ第4戦、9回二死一塁。最後の打者となる筒香嘉智選手の打席をどんな思いで見ていましたか。

三浦 筒香は今年、1人でチームの責任を背負い込んで、四番を張ってきた。ファイナルステージでは徹底マークに遭い当たりが止まってしまって、本人が一番悔しかったと思う。あいつが打てなければ仕方がない、とベンチの誰もが思っていましたよ。あの試合で今シーズンは終了しましたけれど、彼らの野球はまだ終わりじゃない。

──筒香選手が三振に倒れ、DeNAの今季が幕を閉じると同時に、三浦さんの現役生活にも終止符が打たれました。

三浦 あの場面、僕は・・・

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惜別球人

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惜しまれながらユニフォームを脱いだ選手へのインタビュー。入団から引退までの軌跡をたどる。

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