万感の思いで後輩たちがクライマックスシリーズで戦う姿を見守った。今シーズン限りで引退を決めた理由は単純明快、「先発で勝てなくなった」からだ。エースの誇りを胸に、全身全霊をマウンドに捧げた25年間を振り返り、まもなく幕を開けるハマの番長伝説・第二章への意欲を語った。 取材・文=滝川和臣、写真=BBM “最初で最後”のCS体験
DeNAが球団として初めて進出したCS。三浦大輔は巨人とのファーストステージ、広島とのファイナルステージに投手コーチとしての立場もあり、チームに帯同。選手登録されれば、投手として“試合に出場できる”状態にあった。しかし現実にその機会は訪れることはなく、広島に1勝4敗(アドバンテージ1勝含む)で惜敗。三浦は“最初で最後”のCSでユニフォームを脱いだ。 ──25年にわたる現役生活、お疲れさまでした。
三浦 ありがとうございます。
──広島でのCSファイナルステージが終わってから、どう過ごされていますか。
三浦 しばらくは家でゆっくり過ごしました。CSファーストステージが終わって慌ただしく遠征だったので、家で片付けなんかをしたりして。
──広島とのCSファイナルステージ第4戦、9回二死一塁。最後の打者となる
筒香嘉智選手の打席をどんな思いで見ていましたか。
三浦 筒香は今年、1人でチームの責任を背負い込んで、四番を張ってきた。ファイナルステージでは徹底マークに遭い当たりが止まってしまって、本人が一番悔しかったと思う。あいつが打てなければ仕方がない、とベンチの誰もが思っていましたよ。あの試合で今シーズンは終了しましたけれど、彼らの野球はまだ終わりじゃない。
──筒香選手が三振に倒れ、DeNAの今季が幕を閉じると同時に、三浦さんの現役生活にも終止符が打たれました。
三浦 あの場面、僕は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン