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惜別球人2018

聖澤諒 引退惜別インタビュー 使命感を胸に刻んで 「投手のクセを丸裸にした状態だったので、自信を持って走ることができた」

 

球団創設4年目、発展途上のチームに入団し、足を生かした攻撃を可能にした。球団初の盗塁王を獲得し、球団初の優勝、日本一に貢献するなど球団史に聖澤諒の名前は欠かせない。楽天一筋11年。惜しまれながらも引退を決断したその裏には、チームへの恩返しの思いがあった。駆け抜けたプロ野球人生を卒業し、第二の人生を笑顔で歩み始めている。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎(インタビュー)、BBM

思い出深い2013年のチャンピオンフラッグ[ミニチュア版]を手に


必然だった盗塁王獲得


 楽天が誇るスピードスターが、11年間のプロ野球生活にピリオドを打った。球団初の盗塁王獲得。堅実な守備と広い守備範囲。楽天では珍しいタイプだったこともあり、野球少年や女性ファンも多かった。ファンに愛され、イーグルスを愛した男が、仙台で第二の人生を歩み始めた。

──1月から楽天アカデミーコーチとして新たな仕事が始まりました。

聖澤 今はパソコンの使い方と、子どもたちに対しての指導の大変さを感じています。幼稚園から中学生までいますので、自分の知識をかみ砕いて言葉を探して指導していく。レベル、年代に応じた言葉の探し方というのがすごく難しいですね。

──子どもたちも聖澤さんから教わることを喜んでいると思います。

聖澤 最初だけですよ(笑)。やはり元気のあるコーチだったり、教え方がうまいコーチが慕われますから、自分の過去のことは一切プラスとは思わずに一から謙虚に、指導法をしっかりと学びながらやっていきたいと思っています。

──現役時代を振り返ると、2012年の盗塁王や14年の連続守備機会無失策、1000試合出場など数々の記録を残しました。自分の中で最も印象的な記録とは・・・

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惜別球人

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惜しまれながらユニフォームを脱いだ選手へのインタビュー。入団から引退までの軌跡をたどる。

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