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2017ドラフト指名選手クローズアップ

オリックス3位・福田周平(NTT東日本・内野手) 試練の涙を経て「本気」で挑んだ入社3年目

 

大卒選手のドラフト解禁は入社2年。しかし、昨年は無念の指名漏れだった。今夏の都市対抗では36年ぶり2度目の優勝に貢献すると、MVPに当たる橋戸賞を受賞。大舞台で結果を残し、夢の扉が開かれたが、もちろん勝負はこれからである。
取材・文=佐々木亨、写真=金城聖子

10月26日のドラフトでオリックスから指名され、ポーズを取る。明大から入社して3年目で、出身の大阪のチームからの吉報を心から喜んだ/写真=金城聖子


 期待や欲がなかったわけではなかった。ただ、その思いが叶わなかった時の、あまりにも重い失望感を知っているからこそ、福田周平はあくまでも自然体で、その時を待った。

 二遊間の経験値は高く、4年時に侍ジャパン大学代表主将を務めた明大時代は「ドラフト候補」と言われながら、自らの決断でプロ志望届は提出しなかった。

「プロで活躍することを目標にやっていたので、大学の時点ではまだまだ、そのレベルではないと思っていた。NTT東日本の飯塚(飯塚智広)監督からも熱心に声をかけていただいていたので、社会人野球を経てプロに行ければと思っていた」

 社会人1年目からショートのレギュラーとしてグラウンドを駆け巡った。打撃では公式戦30試合で30安打(チームトップタイ)をマーク。3割以上の打率を残した。2年目も同じく30安打である。チームトップのヒットメーカーは、ドラフト解禁年を迎えてもブレることのない安定したパフォーマンスを見せた。

 ところが、その時点で福田を“プロの戦力”として・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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