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2023ドラフト指名選手クローズアップ

ソフトバンク2位・岩井俊介(名城大・投手)高い“質”で勝負する剛速球右腕「惚れ惚れするような投球をしたい」

 

力強い真っすぐの回転数は、すでにメジャー級の驚異の数値をたたき出す。そこに、キレ味鋭い変化球も相まって、打者を翻ろう。大学での4年間で大きな自信を手にした右腕は、意気揚々とプロの世界に挑む。
取材・文=菅原梨恵 写真=牛島寿人、矢野寿明

現在の最速は156キロ。プロ入り後すぐの160キロ超えに意欲を燃やす


 見る者を惹きつける力がある。10月26日のドラフト会議でソフトバンクから2位指名を受けた岩井俊介は、指名直後に行われた会見の席で、緊張が薄れていくとともに人懐っこい笑顔を浮かべた。記者からの質問に対する受け答えからは、明るいキャラクターも感じ取れる。そんな人柄もさることながら、最大の魅力はやはり、その投球だ。

 やや右腕を下げたスリークオーター気味の投球フォームから投げ込まれる真っすぐは、実に力強い。最速156キロという球速とともに、それを示すのがボールの回転数。なんと、2780回転をたたき出す。NPB投手の平均が2300〜400回転ほどと言われており、2700回転超えとなるとメジャー・リーガーの一線級にも匹敵する驚異的な数値だ。

「ジャパン(大学日本代表)合宿(の初日のブルペン)で測定したときに出ました。それまでは測ったことがなかったので、まったく知らなかった。自分でも『こんなに出てるんや』と思ってビックリしたんですよね」

 数値として自分のボールのすごさを目の当たりにしたことで、あらためて自信が湧いた。

「リリースの瞬間まで力を抜いていて、リリースの瞬間に100%の力を込めて投げるんです。ボールを強く握る感じで。それが回転数につながっているのかなと思っています」

 ただ・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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