東都大学リーグでスラッガーとして脚光を浴びているのが駒大の四番打者・江越大賀である。長打力のみならず、守備、走塁でも高い能力を発揮している。“需要と供給”のバランスを考えれば、この右の大型外野手の名がドラフト会議で早く読み上げられる可能性は高いだろう。


　その点数が物語るように、攻守走すべてにおいて大学生レベルをクリアしている。プロを目指すための体力、特に馬力があり、ロッテの清田育宏のように、しっかりとらえたときには長打も期待できる選手だ。だが、プロを目指すには「何がいいのか?」という部分を明確に打ち出さなくてはならないだろう。

　自然体でクセのない打撃フォーム(9.0点)を持ち合わせている。ただ、軸足へのタメがやや足りず、変化球に対して前へ迎えにいってしまう。最近では外角球に対しホームベースよりに体が前に出る傾向も見られる。外角球に対してヘッドが下がってしまえばレベルスイングはできない。しっかりと引きつけて強い打球を打てるようにしたい。

　結果を出さなければ、という気持ちが早打ちの傾向を生み出しているようだ。その結果・・・