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Vol.30 寺嶋寛大[創価大・捕手]

 

好投手を相棒にして発展途上の大型捕手

6月に開催された全日本大学野球選手権大会で5年ぶりに4強進出を果たした創価大。154キロ右腕・田中正義(2年・創価)がクローズアップされたが、陰で支えていたのは、主将で四番・捕手の寺嶋寛大だった。故障のため、追加招集された大学日本代表候補合宿は辞退したが、今後攻守において大化けする可能性は大いにありそうだ。

 どの球団にとっても毎年の補強ポイントとなるのが、扇の要であるキャッチャーというポジション。それでも、今年のラインアップを見渡す限り、人材は決して多いとは言えない。そんな状況下で注目されるのが、この寺嶋寛大である。

 183センチ82キロという堂々たる体格がまず目を引く。だが、その打撃フォーム(8.0点)にはまだ軸足へのタメが見られず、上体でタイミングを取っているように見受けられる。その結果、手打ちになっているのだ。しっかりとタメをつくり、アウトステップせずに軸回転で打つことを心がけたい。また、結果を求め過ぎて、目先のプレーに気持ちが向かいがちなところもある。パンチ力があるのだから、その長所を生かすためにもミート力をさらに追求したい。

 選球眼についても同じことが言える。打席で球を迎えにいき、手打ちになってしまえば選球眼(7.0点)は向上しない。軸足(右足)にしっかりと重心を乗せ、どっしりと球を待つ姿勢が重要である。



 捕手というポジションは特に・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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