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Vol.34 伊東亮大[日本製紙石巻・内野手]

 

スケール感のある左の大型打者である。JR日本東北の補強選手として出場した都市対抗では3打数0安打に終わった日本製紙石巻の伊東亮大。それでも3月のスポニチ大会で見せた5試合3ホーマーの活躍ぶりは鮮烈だった。長距離砲としての注目度が高まっている。

 打撃フォーム(9.0点)で最も評価できるのは、前に突っ込まず軸足に重心を残して回転で打てている点だ。変化球も手元まで引きつけることができている。ただ、外角球に対しては無理に当てにいってしまうことでヘッドが下がり、レフトフライになる場面も散見される。もう少しそういった球を見極める選球眼(8.5点)があってもいい。内角球もうまくさばけているので、今後の課題は速いストレートへの対応。立ち遅れることなく軸回転で打てれば、プロでもやっていけるはず。スイングスピードを身に付け、速球に対するポイントをつかみたい。



 守備位置は一塁か外野となるが、守備力(8.0点)に関して特筆すべきものはない。社会人では無難に打球処理をこなしているが、プロになれば球場も広くなり、打球も速くなる。ノックだけでなく、フリーバッティングでもたくさん打球を受けて、一歩目の速さを身に付けてもらいたい。特徴も欠点もない現状から、ワンランク上を目指すべきだろう。

 大型選手に見られがちな・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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