週刊ベースボールONLINE


Vol.35 福地元春[三菱日立パワーシステムズ横浜・投手]

 

ストレートの威力が光る、成長中の大型サウスポー

堂々たる体格を持つ本格派左腕である。高校、大学と表舞台で活躍する機会に恵まれる投手でなかったが、社会人では自らの持ち味を発揮し、着実に経験を重ねている。最大の武器である速球を磨いていけば、貴重なサウスポーとして注目度も高まっていくはずだ。

 プロには高橋朋己(西武)という同タイプの左腕投手がいる。つまり、“一人一殺”のようなワンポイント起用もできるセットアッパーである。ベンチとしては、相手の打順を見ながらぶつけることができるタイプ。そのニーズは大いにある。

 ただ投球フォーム(9.0点)には改善の余地がある。まだ下半身の体重移動が甘く、手投げの印象が強い。それでも上半身の強さがあるため腕を振ることができ、これが最速151キロの速球を生み出す要因となっている。体の使い方さえ覚えれば、何物にも代えがたい武器となるはずだ。ただ、気になるのは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング