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Vol.38 井上翔夢[JR九州・投手]

 

いつの時代も、プロにとって大きな補強ポイントとなるのがサウスポーである。今年も高校生、大学生に多数の好左腕が存在するが、実戦経験の多い社会人は特に即戦力としてのニーズが高い。今回登場する井上翔夢もその一人だ。その長所と課題をチェックしてみたい。

 前回の加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)らと並び、今ドラフト注目の社会人サウスポーと言えるだろう。その投球フォーム(9.0点)は背筋が伸びて右足の引き上げも十分で、バランスの良いものだ。腕の振り、リリースポイントが安定しているため、指の掛かりの良いストレート(8.5点)を角度良く低めに投げることができている。

 その一方で重心がやや高く、下半身移動は不十分に感じる。ここを修正すれば、さらにキレの増したストレートを投げることができるはずだ。最速は146キロながら、そのキレによりバッターは打席で数字以上の速さを感じることになる。



 この投手の最大の武器となるのが変化球(9.5点)であり、その精度は高い。球種は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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