いつの時代も、プロにとって大きな補強ポイントとなるのがサウスポーである。今年も高校生、大学生に多数の好左腕が存在するが、実戦経験の多い社会人は特に即戦力としてのニーズが高い。今回登場する井上翔夢もその一人だ。その長所と課題をチェックしてみたい。 前回の
加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)らと並び、今ドラフト注目の社会人サウスポーと言えるだろう。その投球フォーム(9.0点)は背筋が伸びて右足の引き上げも十分で、バランスの良いものだ。腕の振り、リリースポイントが安定しているため、指の掛かりの良いストレート(8.5点)を角度良く低めに投げることができている。
その一方で重心がやや高く、下半身移動は不十分に感じる。ここを修正すれば、さらにキレの増したストレートを投げることができるはずだ。最速は146キロながら、そのキレによりバッターは打席で数字以上の速さを感じることになる。
この投手の最大の武器となるのが変化球(9.5点)であり、その精度は高い。球種は・・・
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