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Vol.9 福田光輝[大阪桐蔭高・内野手]
質の高い守備力を持つ遊撃手

 

昨夏の甲子園で5度目の全国制覇を成し遂げた守りの要。2年生ながらも目を見張るディフェンス力でチームに貢献していた。課題は明確。バッティングさえ伸びればドラフト対象選手に入ってくる。

 一つひとつの動きに野球センスを感じる逸材。昨年の夏の甲子園で優勝を遂げた大阪桐蔭高の正遊撃手で、秋からは主将を務めている。今春のセンバツ出場も有力で、夏春連覇を狙うチームの中心人物である。

 最大のセールスポイントは守備力(8.5)。ポジショニング、一歩目、捕球姿勢、グラブさばき、捕球してからの送球動作とすべてが素晴らしく、高校生では間違いなくトップクラスだ。同校のOBで守備力に定評があった水谷友生也(法大)の後ろで1年生のときからノックを受けていたが、その頃から軽快なフットワークを見せていた。恐らく監督、コーチからの期待も大きかったのだろう。それほど、当時から守備力がずば抜けていた。緩い打球、強い打球、左右のゴロにも俊敏な動きを見せ、併殺プレーも上手。強いて言うなら、三遊間深めのゴロを処理したときの送球を磨いてもらいたい。ただ、このプレーは慢心することなく練習を続ければ、まだまだ伸びるだろう。走塁(8.0)のセンスも際立つ。特に打球が左中間や右中間に飛んだときの打球判断が目を引く。今後は次の塁をどん欲に狙うこと、チャレンジする積極果敢な走塁を意識してもらいたい。



 一方のバッティングは・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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