3月21日に開幕するセンバツ大会で、史上3校目となる“春連覇”を狙う龍谷大平安高のエース。右足を大きく上げて投げるライアン投法が特徴的で、右打者のインコースを突く投球が持ち味だ。将来性も高く、明確な課題を克服できれば、ドラフト上位での指名もあり得る。 昨春のセンバツでは背番号10を背負い、チームを優勝に導く力投を見せたサウスポー。昨夏の甲子園でもマウンドに上がっており、この春で3季連続の夢舞台となる。同世代の中では群を抜く経験値を誇り、実績も十分。昨秋からどれほど成長しているかが楽しみな逸材である。
右足を高く上げてから投げる、いわゆる“ライアン投法”の投球フォーム(8.0)はバランスが良く、腕もしっかり振れている。目線もブレることなく、まとまりがあるピッチングフォームと言える。今のところ及第点の評価だ。だがこの先、もうワンランク上のレベルに行くためには、前足(右足)が着地する前に「間」を作ることが大事になってくる。俗に言う下半身移動である。投げ急いで、やや突っ込んでしまう傾向がある。「1、2の、3」の「の」を意識し、体重移動の時間を長く、粘りを出すことが重要になってくる。「間」を作れるようになると、ストレート(7.0)の球速は自ずとアップする。最速は140キロを超えるが、常時のスピードは130キロ中盤。腕の振りが良いため、同世代からあまり打たれることはないが大学、社会人のレベルだと通用しない。やはり常時140キロ台の直球が欲しい。
球速が上がれば、投球術(7.0)の幅も自然と広くなる。右打者の懐を突くストレートは素晴らしいが・・・
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