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Vol.17 坂口大誠[奈良大付高・投手]
大化けする可能性十分

 

昨秋の近畿会4強進出の原動力となった右腕には、多くの可能性を秘める。春夏を通じて甲子園に初出場する奈良大付高。センバツの投球次第で、ドラフト指名対象選手に入るかもしれない。

 春夏通じて初の甲子園出場に導いた本格派右腕。昨秋の近畿大会では、ストレートがコンスタントに140キロを超えるまでになっていた。一冬を越えて、センバツではどこまで成長しているか楽しみな素材だ。

 一番の特長は投球フォーム(8.0)の良さが挙げられる。高校時代の三浦大輔(現DeNA)もそうだったが、安定した形で投げ続けることは簡単ではない。その点で言えば、この時期にきれいな形は魅力的と言える。今後は軸足の蹴りを強くすることが課題だ。担当スカウトはフォームのいい投手については、最後の夏まで追いかける必要がある。フォームが安定し、腕の振りがいい投手というのは、体さえ強くなれば春から夏にかけて球速が約10キロ上がる可能性を秘めているからだ。



 ストレート(7.0)はようやく、伸びてきた印象である。以前は140キロに届かないボールが多かったが、かなり上がってきている。甲子園で140キロ台中盤を計測すればドラフト対象に十分入ってくる。変化球(7.5)は右打者の外角へのスライダーが中心だが、指先の感覚が良く、キレも高校生の中では高いレベルだろう。フォークやスプリットのような落ちる球を覚えながら、リリースポイントを、打者に近づけることも意識する必要がある。球離れが早くなると、すべて棒球になってしまう。

 投球術(7.0)は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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