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Vol.20 横田哲[セガサミー・投手]
セットアッパーとしての適性十分

 

プロ野球において「投手分業制」は細分化されつつある。7回からの終盤3イニングをいかに逃げ切るか。セットアッパーとしての役割が期待されそうな、大卒2年目左腕である。



 大学時代に日本一の経験をした左腕。社会人1年目の昨年は日本選手権で準優勝に貢献した。大舞台を踏み、今シーズンはどのような投球を披露するか。小柄ながら小気味いい投球が持ち味で、各球団のスカウト陣がドラフト直前までマークする必要がある投手だ。

 投球フォーム(8.5)は腕が良く振れるのが特長。上体が強く、下半身が十分に使えていない点は気になるが、もう少し使えれば、球速はもっと出る。打者に向かっていくイメージが必要だ。ストレート(8.0)は130キロ台中盤から140キロ台前半。スピードは少し物足りないが、左投手だけに、球速表示以上のキレを感じる。欲を言えば、もっと右打者の内角に角度のある球が投げられるようになれば、投球の幅は広がる。左投手特有のクロスファイアのボールだ。

 変化球(8.5)は多彩。手先が起用な投手というイメージがある。スライダーとチェンジアップが持ち球で、ともにカウント球、勝負球に使っている印象。特にスライダーのキレが良く、右左に関係なく内外角に投げ分けられる。

 投球術(8.5)には長けている。かわしにいく兆候があるのは心配な点だが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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